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自然のおと

「ブログをはじめます」なんて言っておいて、もう3月になってしまいました。
ほんと無精者ですみません。
新しい習慣というものは強く意識しないとなかなかつかないものなのですね。
反省しております。

自然のおとについて、感じたことを書いてみようと思います。
昨年のことですが、半年ほどのあいだ録音機をもって、
時間を見つけてはあちこちフィールドレコーディングに行っていました。

きっかけはゲームの音楽の制作を頼まれたことから始まったことなのですが、
(その話はまたべつの機会に書こうと思います。)
これが本当に楽しくて、出かける度あっという間に時間が過ぎていきました。
そしてまたとても難しく、
意気揚々と帰る→ほくほくして自宅の作業場で再生→狙った音が一つも録れていないことを知ってがっかり
の繰り返しでした。

マイクを対象に向け、または録りたいその環境にマイクを置き、
よし、とモニターヘッドフォンを耳にかけてまず思い知らされたのは、
実際になまの耳で聞いている音とマイクを通した音との相違です。
もちろん音質的な相違は踏まえたうえで感じたこの違いは、
どうも人間が「選択して音を聞いている」ということからくるもののようでした。

当たり前のごとく、さまざまな音は混ざり合い、かぶりあい、あたりを覆っています。
たとえば鳥の声を聞いているとき、同時にいろいろな音がさまざまな音量で聞こえてきています。
木々のざわめきや動物の声、人里のおとや車のおと。

しかし私は鮮明に「鳥の声」を聞くことが出来ました。
少々風がざわめいても姿がみえなくても、音を頼りに鳥を追うことが出来ました。
あくまで私が感じたことなのですが、どうも私はさまざまな音の中から鳥の声を「選んで」聞いているようなのです。
これには参りました。笑
制作するものの性質上、たくさんの人に同じ音を聞かせたとき、
聞いた人全てが「これは鳥の声だ」と感じなければいけません。
目標の音以外のもの(ノイズ成分)をなるべく含まない録音を目指さなければいけませんでした。
プロの方々や趣味でフィールドレコーディングをされておられる方々には
「当たり前じゃないか」なんて叱られてしまいますね。
私に経験が少ないせいで大変苦労して仕上げたのですが、これはとても勉強になりました。

もうひとつ気づいたことは、私が想像していたような
「波のおと」や「木々の間を抜ける風のおと」「鳥のこえ」など、
こういう自然の音だけを純粋に録ることはとても難しいということです。

近畿一円思いつく限り、時間の許す限り走りましたが、
深夜・明け方を選んだ浜辺の波音にはかすかに沖合いの漁船のエンジン音がまじり、
どんな山奥にも10分に一度はどこからかエンジンの吼える音が聞こえます。
遠い田舎の村では害獣よけの空砲がなり、時刻を示すサイレンがなり・・・。
録り始めたころはもう「スタンドアローンな自然音」なんか録れないんじゃないかと愕然としました。
これには実際驚きましたし少し寂しい気もしましたが、
だんだんと「ひょっとして、もはや私自身が想像していた自然の方が幻想なのではないか」と思うようになりました。


海辺にしゃがんで聞いていた波の音には船の音なんて入ってなかったはずなんですけどねえ。笑
マイクは恐ろしいです。

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開発担当です。よろしくお願いいたします。

みなさま、新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
(もう20日ですね。早い・・・)

本年よりブログを始めることとなりました。
仕事や音楽、いろいろなことについて書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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